新駅開業で新しいまちの顔づくり 当別町都市マス改訂版

2021年05月18日 15時00分

 当別町は、都市計画マスタープラン改訂版をまとめた。計画期間は2021年度から40年度まで。22年春開業のJR札沼線ロイズタウン駅関係では、駅前広場の整備や集客施設の設置・運営支援の検討を盛り込み、新しいまちの顔づくりを推進する。石狩当別駅と石狩太美駅周辺は、公共施設などの都市機能を誘導する区域と位置付け、生活拠点の形成を図る。

 計画では、町内を石狩当別駅や役場庁舎がある本町地域、石狩太美駅やスウェーデンヒルズ、北欧の風道の駅とうべつのほか、ロイズタウン駅ができる西部地域、当別ダムがあり農地や産地に囲まれた本町周辺田園地域の3地域に分類する。

 地域別の構想を見ると、本町地域の目標は「緑と川、歴史を活かした中心市街地の形成」。石狩当別駅周辺を役場庁舎などの公共施設、医療・福祉・子育て支援・商業施設などの都市機能誘導区域とした。多様化する住宅需要への対応として、町営住宅の建設推進、老朽化した住棟の廃止・集約検討、子育て世帯向け住宅の建設検討を盛り込んだ。

 西部地域は「大都市に隣接した豊かな居住環境の形成」を目指す。ロイズタウン駅開業で太美市街地、道の駅周辺がにぎわうよう官民連携で周辺の土地利用に取り組む。石狩太美駅周辺は都市機能誘導区域と位置付け、南北の一体性を高めるため歩行者向けの連絡道路整備を推進する。

 このほか、本町地域と同じく、町営住宅で建設推進や老朽化した住棟の住宅廃止・集約検討などに着手する。

 「農地と森林が調和した農村景観の形成」を目標に掲げた本町周辺田園地域は、学校跡地や神社などの周辺をコミュニティー空間と位置付け、施設内の緑地化、歩道整備などを施す。旧校舎、グラウンドは社会福祉法人や企業と連携して活用。地域の活性化を目指す。

(北海道建設新聞2021年5月17日付14面より)


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