利他の心モットーに
日高建設協会会員の若手経営者らで構成するプログレス日高の会長に就任し、1カ月が過ぎた。この間、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言が本道へ発令されるなど情勢がめまぐるしく変わる。こうした中、事業計画や会員各社との関わりなど、どうかじ取りしていくのか。今後の展望を聞いた。(苫小牧支社 小山 龍記者)
―会長就任と合わせて役員を一新した。その意図は。
新たな役員には、日高管内7町から1人ずつ選出した。この7人を軸に、日高全域で連携を取りやすくする目的がある。そして、新たな会員が4人増えた。これまでだと、2024年ごろには会員数が10人を割る見通しだったため、入ってくれて良かった。人数が多ければ、対応できることも増える。
―21年度の事業展開は。
新規事業で、シーニックバイウェイと日高山脈襟裳国定公園の勉強会を開催したいと思っている。当会では管内の観光PRにも積極的に取り組むつもりだが、まずは自分たちが観光ポイントについて知らないと意味がない。商工会議所や日高振興局と連携して理解を深めたい。
SNSも積極的に利用する。以前から当会が保有しているフェイスブックアカウントを活用し、活動を発信したい。
―過去2番目に多い会員数となる。どのように会を運営するのか。
行動指針として、利他の心を掲げる。仲間を思い、共に行動することで、自分も仲間も、ひいては地域も良い方向に変わっていけるとの理念だ。08年の20人に次いで多い18人の会員をまとめるのは難しいと思う。だからこそ、可能であれば親睦会や建設業魅力発信イベントなどを通して互いを知り、思いやれるようにしたい。
幌村佑規(ほろむら・ゆうき)1981年4月22日生まれ。旧三石町(現・新ひだか町)出身。幌村建設(本社・新ひだか)代表取締役副社長。2008年にプログレス日高に入会し、19年から副会長を務めた。
(北海道建設新聞2021年5月24日付11面より)