路線構築と運営提案を公募
旭川市は、廃止予定の旭川―芦別間のバス路線について、代替となる市内路線の確保に向けた実証実験を10月1日から始める。旭川市の中心部と神居町豊里地区を結ぶ路線の構築と運営に向けた提案を公募型プロポーザルで受け付ける。提案者は2022年4月から実際のバス運行に携わることを求める。
中央バスが運行する旭川―芦別間の路線は利用者が減少していることから9月末で廃止予定。芦別市との境界に近い旭川市神居町豊里地区から市街地をつなぐ公共交通手段は現状このバス路線のみ。旭川市では市内分の路線を存続させるための代替交通の実証実験を行う事業者を募集している。
区間延長は約30㌔。停留地点は事業者提案に任されるが、始点は旭川駅周辺で、利用者の乗降が多い神居2条10丁目を経由し、道道旭川芦別線の新城峠付近を終点とすることを求める。
参加要件は市内に本店を置く旅客運送事業者。参加表明書は6月14日必着で、28日までに実証実験における運行ルートや人員配置、安全管理などをまとめた企画提案書を提出する。
実証実験は22年3月末の期間で実施。この結果を踏まえて同年4月1日からの代替交通運行をプロポーザルの受託者に任せる予定だ。(旭川)
(北海道建設新聞2021年5月26日付12面より)