音更町は旧昭和小の貸事務所利用者を山本忠信商店(本社・音更)を代表とするグループに決定した。事業創出や地域食材PRの拠点として活用。小樽商大と同社の共同研究で起業家教育をする構想もある。7月から駐車場などを整備し、10月の利用開始を見込む。
東和1線19[MAP↗]にある旧昭和小(RC造、2階、延べ1230m²)は1992年に完成。児童数減少により2019年度に閉校した。
市街地に近く光回線が整っているため、町はテレワークスペースとしての活用を検討。4月に事業者を公募し、書類審査を経て山本忠信商店、山忠HD、とかちアークキッチンの3社から成るグループに決めた。
起業家向け相談会や事業プラン発表の場、障害者が働く食品加工場、災害時の避難所として活用。小樽商大の学びの場とするほか、22年度に予定する帯広畜産大、北見工大との経営統合後の利用も見据える。
7月から火災報知機移設と駐車場整備に着工。22年度はテレワークに使う教室の内部改修、多目的トイレ設置などを計画する。
9日開会の第2回定例町議会へ上程する補正予算案に、21年度の工事費と22年度の改修に向けた設計費358万円を盛り込む。
(北海道建設新聞2021年6月2日付9面より)