小児科開設で最大5000万円を助成 石狩市

2021年06月15日 16時00分

土地取得や建築、運営費など

 石狩市は市内で小児科を開設する事業者に最大5000万円を助成する。10年以上継続して取り組むことを条件に、土地取得や建物の新築、改修、医療機器購入などに2500万円、小児科運営費2500万円を支援。市内に小児科を増やし、子どもの健康維持や保護者の要望に応じる考えだ。

 市内には、0―15歳の予防接種や診察に応じる小児科が民間の1カ所しかない。市内の年間出生数は年間300人程度で、0―15歳が約7500人いるため、将来を見据え診療体制の充実を図る。

 2021年度の新規事業で小児科を備える病院や診療所を開設し、継続して10年以上実施する見込みがあることが条件だ。小児を対象にした予防接種をすることも求める。

 助成対象は土地、建物、医療機器の取得・賃借や建物の新築・改修で、合計額の2分の1を補助。助成期間は10年間で、年額の上限は250万円。既存施設に小児科を新設する場合にかかる経費も含める。

 事業運営費を10年間250万円を上限に助成。また、小児科開設後に追加投資があった場合、上限額の範囲内で助成金を増額する。

 事業実施に当たり富木浩司保健福祉部保健推進課長は「近くに病院があれば、子どもの予防接種や発熱時に、アレルギー対応などで保護者は安心する。助成制度で小児科の開設を後押ししたい」と話している。

(北海道建設新聞2021年6月12日付12面より)


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