23日開会へ準備進む 札幌・大通公園に五輪モニュメント

2021年07月21日 14時00分

大通公園西10丁目に設置した五輪シンボルのモニュメント

 東京2020五輪・パラリンピック競技大会がいよいよ始まる。23日の開会式を前に、札幌市内では21日にサッカー女子の1次ラウンドがスタート。マラソンコース沿道の大通公園西10丁目西側芝生広場には五輪シンボルのモニュメントが設置された。コロナ禍での無観客試合など異例の大会。世界中から注目されている。

 市内では、サッカーが21―28日、競歩が8月5、6日、マラソンが同7、8日に開催される。

 会場整備も着々と進む。19日にはマラソン・競歩競技大会に向けたシティープロモーションの一環として、五輪シンボルのモニュメントが設置された。モニュメントは土台を合わせて高さ3・5m、幅5・5m、重さ約3㌧の金属製で、製作・設置費用は875万円。

 設置期間は9月5日までを予定。撤去後の活用については、IOCと協議し決定する方針だ。

 市スポーツ局の佐藤美賀国際大会担当部長は「(沿道から)応援の声がない選手たちにエールを送りたい」と話す。

 そのほかにも、市はマラソンコース沿道の歩道にマラソンコースの距離表示銘板を設置。加えて、19日からは東京大会の統一的なデザインの旗やポスターをチカホ(札幌駅前通地下歩行空間)やマラソン・競歩のコースとなる札幌駅前通などに飾る「シティドレッシング」(都市装飾)も開始し、無観客観戦への協力を呼び掛けている。

 新型コロナウイルスの感染拡大により五輪は1年延期となったが、市は感染対策と並行する形で準備を進め、大会開催にこぎ着けた。中田雅幸スポーツ局長は感染対策に協力する市民やボランティア、経済界、建設団体に感謝した上で、「組織委とも連携し、無事に2020大会を終えることにより、札幌市で2030年の冬季五輪・パラリンピックが開催できることを示したい」と話している。

(北海道建設新聞2021年7月21日付12面より)


関連キーワード: スポーツ 五輪

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • オノデラ
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,980)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,389)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,329)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,283)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (899)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。