人気ユーチューバーと連携 オンラインで打ち合わせて設計
ロゴスホーム(本社・帯広)は石狩市内で24日から、釣り好きの人気ユーチューバーの意見を取り入れて新築したモデルハウスを公開する。佐賀県の6人グループが運営するユーチューブ番組「釣りよかでしょう。」と連携し、メンバーと釣り愛好家向きの住まいについてオンラインのみで打ち合わせて設計。20日夕方に更新された動画で物件を紹介してもらい、内覧希望者を募っている。
「釣りよか」の略称で知られる本チャンネルは視聴登録159万人。今回は登録81万人のサブチャンネル「佐賀よかでしょう。」で約30分のコラボ動画「海の近くに家を建てました!」を投稿した。動画は21日昼までに30万回以上再生されている。
モデルハウスの立地は、石狩湾から車で約10分の石狩市緑苑台東3条2丁目2の7の敷地295m²。建物はツーバイシックスによるW造、2階、延べ137m²の規模で、3LDKに納戸、車庫を備える。
「釣って持ち帰った魚を料理しながら大勢の仲間で楽しめる家」というメンバーからの要望に応じ、アイランド型キッチンをしつらえた1階LDKが庭と大開口窓でつながる間取りにした。玄関横には釣り道具などを収納する専用の小部屋を設け、車庫の奥には魚をさばくための大型流し台を置いている。
メンバーはコロナ禍で来道できず物件を見られないため、企画者であるロゴスホーム札幌北の埜村大輔氏(38)がスマートフォンで中継して家を案内し、その模様を番組でも披露している。実際の内覧は9月下旬まで、毎週末と祝日に事前予約制で実施。物件は期間終了後に販売する。
期間中は釣り具部屋で、道内の職人4人による特製の重り付き釣り針、釣りざおスタンドといった道具を展示し、内覧者向けに購入の仲介もする。このほか展示用アウトドア衣料や雑貨は、釣り・キャンプ用品専門店の「コルソ札幌」から貸与を受ける。
埜村氏は自身が釣り好きで、同番組のファンだったことからユーチューバー事務所を通じて連携を働き掛けた。「趣味など生活スタイルにこだわる家づくりを視聴者に印象づけたい。同時に、オンラインの打ち合わせだけで家を建てられることも知ってもらえれば」とコラボ効果に期待を寄せている。
(北海道建設新聞2021年7月22日付3面より)
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