上川管内で酷暑続く 水分補給や休養、現場の対策強化を

2021年08月04日 14時00分

旭川で熱中症救急搬送10倍に

 上川管内で厳しい暑さが続いている。特に旭川市は3日時点で観測史上最長となる22日連続の真夏日(最高気温30度以上)が続いていて、江丹別地区では歴代最高気温を記録するなど異例とも言える酷暑だ。市内で7月に熱中症疑いで救急搬送されたケースは2020年同月の約10倍、141件まで増加していて、炎天下にさらされる工事現場では水分補給や長時間の休養といった熱中症対策の強化に余念がない。(旭川支社・松藤 岳記者)

7月31日には旭川市街地も猛暑日となった

 上川管内では7月中旬から各所で真夏日が続き、旭川市は3日現在で観測史上最長となる22日連続真夏日に突入。7月19日には今夏初となる猛暑日(最高気温35度以上)を上富良野町、富良野市、旭川市で観測し、同31日には旭川市江丹別で観測史上1位の38・4度を記録した。旭川地方気象台によると太平洋側の高気圧の勢力が強く、8月中旬になるまで真夏日が続くと予測している。

 最高気温を記録した江丹別はじめ市内各所で土木現場を施工する盛永組(本社・旭川)は、熱中症の対策徹底に追われる。安全管理の担当者は「現場内に日陰をつくって、休憩を長く取ってもらっている。水分と塩分の補給はとにかく必須だ」と酷暑に立ち向かう。

 市が食中毒警報を発出しているため、現場では弁当をクーラーボックスに入れて保管する対策も敷く。「これまでも猛暑日はあったが、連日この暑さは異常だ」と驚きを隠さない。

 旭川市消防本部によると、7月に熱中症の疑いで救急搬送された患者は141件に上っている。20年7月は14件、19年7月は20件と、近年の10倍近い出動件数で、酷暑だった18年7月の88件を上回っている。

 同本部では「診断前のため実際に熱中症ではない患者も含まれているが、それでも例年よりかなり多い」と危機感を強める。

 傾向として30代以上の中高年は建築や道路工事現場など露天での作業、冷房の効かない屋内作業で搬送されたケースが多い。同本部では「今夏は新型コロナウイルス対策で出動のたびに車両を消毒作業しなければならず、出動は切迫しつつある。あまりにも高温多湿な日の屋外作業は半日、1日丸ごとの休業も視野に入れてほしい」とさらなる熱中症予防を呼び掛けている。

(北海道建設新聞2021年8月4日付1面より)


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