浦幌川合流点の下流側で堤防を拡幅
帯広開建は、浦幌町内の浦幌十勝川で十勝太水防拠点を新設する。面積は2万1000m²を予定し、浦幌川合流点の下流側左岸で堤防を拡幅。ヘリポートも設置する。盛り土の量は概算8万m³で、舗装や植生、照明などの整備も含めて工事費は2億5000万円を試算。2022年度以降に予算の状況に応じて着工し、複数年に分けて整備を進める。
16年夏の連続台風によって十勝管内各地で発生した水害を踏まえ、十勝川水系で水防拠点の新設を進めている。十勝太は浦幌町内、浦幌十勝川でそれぞれ初となる水防拠点で、20年度にケイジー技研が詳細設計を進めた。
管内の水防拠点の中では大規模なもので、下流側にヘリポートを設ける。盛り土をする場所には光ファイバーが埋まっていて、ハンドホールをかさ上げする必要がある。
水防拠点への動線は、国道336号浦幌大橋付近からの堤防を伝うほか、町道十勝太線からの取り付け道路を設ける。一連の施工後に土砂やブロックなどの資材を配置し、供用を開始する。屋外に資材を置くため、倉庫は整備しない。
これまで士幌(士幌町)、下士幌(音更町)、利別(池田町)、本別(本別町)、茂岩(豊頃町)、大津(同)の各水防拠点と十勝川帯広地区河川防災ステーション(帯広市)を整備していて、22年度には音更水防拠点(音更町)の供用開始を予定。新規で札内(幕別町)、中札内(中札内村)、人舞(清水町)の各水防拠点の整備も計画している。
(北海道建設新聞2021年8月4日付9面より)