新得町、設置場所に道の駅新設
国土交通省は6日、道東自動車道トマムIC―十勝清水IC間に計画する仮称・新得スマートICの準備段階調査着手を発表した。事業化されると道内で4カ所目のスマートICとなる。新得町では設置場所に道の駅新設を計画し、にぎわい創出を図りたい考え。スマートIC事業の進捗に合わせて整備を進める方針だ。
スマートICはETC搭載車専用の簡易的なICで、交通の円滑化や災害時の代替機能が期待される。道内では道央自動車道の輪厚PAと砂川SAの2カ所に設置。道東道では音更帯広IC―池田IC間に仮称・長流枝(おさるし)スマートICを新設する計画で、2021年度は工事に向けて路線測量や地質調査、道路詳細設計などに入る見通しだ。
今回の発表では、新得を含む全国6カ所のスマートICが準備段階調査に採択された。今後、国が直轄で調査を進め、地元の関係機関で構成する地区協議会で実施計画書を策定。国土交通省に提出し新規事業化となる流れだ。
設置位置は新得町内で、道東道の広内トンネル南側を想定する。新得町ではスマートICの設置を前提とした道の駅新設を計画。利用者増加に向けて高速道路からの一時退出・再進入ができる構造にしたい意向だ。十勝圏活性化推進期成会でも設置に向けた調査を求めていた。
浜田正利新得町長は準備段階調査の着手について「一歩前に進めた。周辺地域と結束を深めつつ、道の駅の新設で相乗効果を出していけたら」と喜びを語っていた。
(北海道建設新聞2021年8月10日付1面より)