道内2例目、開発局として初
旭川開建が発注した「旭川十勝道路富良野市新富良野大橋A橋上部工」がプレストレストコンクリート(PC)工学会賞の施工技術賞に選ばれ、同橋を所管する富良野道路事務所と施工者の大林組が受賞した。ICT活用で効率化を図った点が評価された。同賞の受賞は道内では2例目で、開発局としては初の受賞となる。
PC工学会賞は、プレキャストコンクリートの技術発展に貢献した工事・管理体制を表彰する。施工技術賞は2002年度から設定され、道内では15年度に石狩湾新港のLNGタンクが受賞している。
新富良野大橋は空知川に架かり、旭川十勝道路富良野北道路の一部区間となる。橋長619m、8径間のPC箱桁橋で、20年度に上部工が完了した。
受賞した工区は同橋のうち4・5径間、延長348mの区間で、設計はドーコン、施工は大林組が担当。17年度に着工し、20年度末に完了した。
ICTを用いた自動計測技術を開発し、橋面や型枠の高さをタブレットで表示することで測量を省力化。生産性の向上を実現したことが評価され、受賞に至った。(旭川)
(北海道建設新聞2021年8月10日付10面より)