厚岸IC付近改良へ 釧路開建が尾幌糸魚沢道路に着工

2021年08月16日 15時00分

 地域の暮らしを支える動脈へ―。釧路開建は2021年度、44号尾幌糸魚沢道路に着工する。初弾は道道厚岸標茶線をまたいで設置する仮称・厚岸IC付近の切り通しなどの改良工事で、31日に入札し、手続きが終わり次第着工する見通しだ。待ち望んだ事業の本格化に、厚岸町や周辺地域では早期開通への期待が高まっている。

 厚岸町尾幌を起点、同町糸魚沢を終点とする延長24・7㌔の高規格幹線道路を新設する計画。44号の既存ルートは湿地帯を通過しているため、低地部では冠水による通行止めが発生しやすく、冬季には吹雪による視程障害が起こっていた。

 これらの解消に加え、津波浸水予測範囲を回避する災害に強い道路、物流効率化や観光周遊性の向上を狙ったバイパスとして、19年度に新規事業化した。

 総事業費は650億円を試算。20年度までに事業費12億5500万円を投入し、測量や設計などを進めてきた。21年度内には全線の詳細設計を終える見通し。

 道道厚岸標茶線との交点に設ける仮称・厚岸ICはダイヤモンド形で計画し、実施設計を完了。初弾となる改良工事には1億円程度を充てる見込みだ。

 全長24・7㌔の対象区間内では、尾幌側からNo.1―7の橋梁7基を新設する。橋長は順に45m、148m、344m、327m、34・4m、750m、1620mとなる。

 6橋の予備設計が完了。現在は区間中で最も長いNo.7橋梁の予備設計をパシフィックコンサルタンツが進めている。

 21年度は2橋の詳細設計を推進。4径間連続鋼箱桁橋で計画している太田地区のNo.4橋梁は7月27日に、開発工営社が落札した。単純鋼板桁橋を予定する厚岸IC付近のNo.5橋梁は8月31日に開札する。

 地元・厚岸町の若狭靖町長は「いよいよ本格着工を迎えることを大変喜ばしく思う。町や周辺地域の産業、医療、観光などを支える動脈になる」と期待を寄せる。

 一方、未着手の道横断道根室線釧路町別保―厚岸町尾幌間については「道路はつながってこそ利便性が増す。尾幌糸魚沢道路は釧路外環状道路と接続することが重要。早期着手・開通のためにも、継続して事業推進に向けた要望活動に取り組む」と話した。

(北海道建設新聞2021年8月11日付7面より)


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