本道、人口減でも世帯数は増 21年1月1日時点調査

2021年08月22日 10時00分

千歳が増加率7.5%でトップ 地域経済を下支え

 本道の世帯数が増え続けている。総務省が8月上旬に公表した2021年1月1日時点の人口動態・世帯数調査によると、止まらない人口減少の一方で世帯数は前年比5285増の279万5571。5年前と比べると4万4289増えた。世帯は住宅需要の大本となるほか、食品や日用品の購入といった経済活動の基盤となる。増加ペースは年々鈍るものの、地域の消費ニーズを読む上で見落とせない。(経済産業部・吉村 慎司)

 本道は少子高齢化で1990年代に人口減が始まったものの、核家族化、1人暮らしの増加を受けて世帯数は増え続けてきた。一般的には先に人口が減り、間隔を置いて世帯数が減り始める。本道でも毎年2万―3万世帯、1%以上の増加率が続いた2000年前後の勢いは衰えたが、まだ減少トレンドには入っていない。

 16年からの5年間で世帯が増えたのは12市27町8村で、合計した47市町村は全道の3割近くに当たる。増加をけん引するのが市部。町村全体では1.9%減だったのに対し、市では2.3%増と明らかな差が出た。

 人口上位10市について調べると7市で増えていた。増加率が最も大きいのは千歳の7.5%。江別が5.6%と続いた。札幌は5%で3位だったが、増加数は5万1792と他を圧倒している。3市は人口も0・2―2.1%増えた。

 4位以下は帯広(3.6%増)、苫小牧(3.6%増)、北見(0.4%増)、旭川(微増)で、いずれも世帯増の一方で人口は減った。もっとも、人口は全道で3.2%減るなど縮小が止まらず、上位3市以外で人口が増えた市町村は恵庭、東川、上士幌、占冠、赤井川、鶴居の6つのみだった。

 このほか市部で世帯が増えたのは恵庭(7.4%増)、北広島(4%増)、石狩(3.6%増)、北斗(1.8%増)、名寄(0.8%増)で、石狩管内が目立つ。

 町村部も一部で増加傾向が見られる。十勝管内では音更、士幌、上士幌、清水、芽室、大樹、幕別、中札内、更別の9町村、上川管内でも東神楽、東川、美瑛、上富良野、中富良野、占冠の6町村がプラスとなり、両管内で増加35町村の4割強を占めた。

 1世帯当たりの平均人数は全市町村で低下した。全道では1・87人で、5年前より0・09下落。平均2人以上だったのは65市町村で、110市町村から約4割減った。

 住む人数は減るものの、世帯数は都市部を中心に増えている。人口減が、即座に地域経済を押しつぶすわけではないことが読み取れる。

(北海道建設新聞2021年8月18日付2面より)


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