総事業費2.8億円 観光客の利用も想定
足寄町は2022年度、里見が丘公園に隣接した温泉温浴施設を新築する。総事業費は2億8000万円と試算し、21年度は設計と用地取得を進める。7日開会の定例議会で、基本設計費を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出した。
施設規模は平屋、延べ290m²を見込む。男女の各浴場に源泉掛け流し浴槽、循環式浴槽、6人分の洗い場、サウナ、水風呂などを設ける計画だ。郊南地区にあった民間温泉温浴施設が17年に廃業したことで市街地に入浴施設がない状態が続いていたため、町が整備することで福祉向上を図る。観光客の利用も想定している。
建設予定地は、里見が丘公園の総合体育館東側に隣接した敷地840m²。同公園内にある温水プールの熱源としている温泉を引いて利用する。泉質はナトリウム塩化物泉。今後の補正で実施設計費、用地取得費を確保し、22年度の着工に備える。開業は23年度を予定する。
(北海道建設新聞2021年9月11日付7面より)