札幌駅在来線南側の800ⅿ
JR北海道は、北海道新幹線札幌延伸に伴う高架橋整備に来夏から着工する方針だ。札幌駅在来線南側の西5丁目―東1丁目エリア間の延長約800mを工事区間とする。新幹線駅舎を設ける西1丁目エリアを皮切りに施工する計画だ。年度末までに施工業者を選定する見通し。
15日に開いた定例会見で明かした。
新幹線高架橋は、鉄道・運輸機構の委託を受けて整備する。2022年夏に西1丁目エリアから着工し、秋に東1丁目、冬に西2―5丁目と各エリア段階的に整備を進める。
さらに在来線が通る既存高架橋の耐震補強も施す考えだ。
一連の工事を進めるために、22年10月から札幌駅ビルの商業施設「パセオ」を3―6年程度休業する。
同社は、JR札幌駅に新幹線高架橋を構築する空間を生み出すため、1番線ホームを廃止し、駅北側に新たな11番線ホームを増設。22年10月の使用開始に向けて工事を進めている。新幹線札幌駅舎の着工時期については23年以降となる見込みだ。
(北海道建設新聞2021年9月16日付2面より)