日高町は、廃線となったJR日高線の日高門別駅舎の保存活用に向け、修繕などに取り組む。10日までの定例町議会で関連予算1320万円を確保した。10月に指名競争入札する予定だ。
駅舎は鉄路廃線に伴い利用者が激減。遊休化した空間を使い、日高線やホッカイドウ競馬にまつわる写真、グッズを展示し、地域の観光拠点化を目指している。
駅舎は町有の交流サロンと一体となっている。駅舎が延べ43m²、サロン部分が延べ77m²の規模で、いずれもW造、平屋、1990年の建築だ。老朽化が進み内装に傷みが出ている。
今回、駅舎ドアの交換や内壁塗装、外の広場の整備費用などを確保。分割か一括かは検討中だが、10月には入札し、年度末までに完了させる見通しだ。
2022年春の工事完了とともにPR活動を開始。同年夏からは駅舎を使ったイベントを開催する。事業費には、30日まで実施しているガバメントクラウドファンディングで集めた資金も一部活用する考えだ。
(北海道建設新聞2021年9月14日付9面より)