豊浦建設工業の大岸礼文停線現場でRCM活躍

2021年09月28日 12時00分

大昌建設が開発。高さ60m地点の岩塊を除去

 室蘭建管が発注し、豊浦建設工業が施工する大岸礼文停線の現場で、特殊重機のロッククライミングマシーン(RCM)が稼働中だ。21日には今回の工事で最も高い60m地点の岩塊を除去。崖下の道路の通行を確保しながら、オペレーターの高い集中力と無線を使った連携プレーで安全作業を進めている。

 RCMは大昌建設(本社・千葉県茂原市)が開発。崖上の立木などに固定した2本のアンカーをウインチで操り、リフティング装置で車体の水平を制御する。アームの先端に油圧式ブレーカーを備え、通常の重機では困難な高所法面作業に対応できる。

一般的な重機では対応できない斜面で活躍する

 現場は噴火湾に面する豊浦町礼文華地区。仮称・礼文華トンネルを新設するための準備工として、トンネル区間の上部にある高さ70mの斜面で掘削1243m³、法面整形880m²、コンクリート法枠793m²の落石対策を施す。工期は11月30日までで、進捗率は6割に達した。

 オペレーターとして全国各地で災害復旧などに携わる大昌建設北海道支店施工課の小嶋秀則課長は「海に面し風化が著しいため、ブレーカーが触れるだけでも大きな岩が落ちる。落下地点を予測してアームを動かす技術も要求される」と話す。高い集中力が求められる作業だ。

 施工区間の80mは片側交互通行としている。車の通行時は作業を中断するため、作業員、交通誘導員と常に無線で連絡を取り合う。崖下ではフェンスを超えて路面に落ちた小さな石も直ちに清掃し、通行に支障が出ないようにしている。

 RCMで法面整形まで施す。作業は今月いっぱい続く予定。現場代理人を務める豊浦建設工業の野々村篤也土木部次長は「人力では施工量が限られる。RCMは過去にも礼文華で施工実績があり、工期短縮などを考慮して導入した。気を抜かず最後まで安全施工に努めたい」と話している。(室蘭)

(北海道建設新聞2021年9月27日付9面より)

 


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