札幌市は、検討を進めていた北海道新幹線札幌駅東改札口の設置について、JR北海道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構に設置を要望する方針を固めた。市は創成東エリアへのまちづくり効果を最大限に高めるため、東改札口と隣接する交通広場の整備や歩行者空間の拡充などを構想。29日の市議会第3回定例会代表質問で、秋元克広市長は「早期事業化に向け、関係者間で具体的な施設計画や管理区分などの協議を進めたい」と述べた。
三神英彦氏(自民党)の質問に答えた。
新幹線の札幌駅ホームは、JR在来線駅の東端となる北5西1街区から創成川通をまたぎ東1丁目へ達する。市は新幹線札幌延伸に伴い、札幌駅利用者の利便性向上や交流人口拡大、近接する創成東エリアの開発促進を目的に東改札口設置の検討を進めていた。
秋元市長は「東改札口整備と合わせて、人の流れを創成川の東側へ誘導し、創成東エリアのまちづくりの相乗効果を最大化する取り組みが重要だ」とし、具体例として交通広場整備や歩行者空間拡充などを挙げた。
その上で「周辺地域でのまちづくりの機運醸成や開発促進などを後押ししたい」と述べた。
設置を要望する東改札口に面した北5東1街区でも民間地権者による再開発機運が高まっている。
(北海道建設新聞2021年9月30日付14面より)