ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園
三菱地所とホテル運営子会社のロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(本社・東京)は1日、国内初となる高層のハイブリッド木造ホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」をオープンする。地産地消を基本に構造や内装で道産木材を多く採用した。
構造躯体には1060m³の木材を使い、うち8割が道産材。構造に使う木材量としては国内最大規模だという。
1階から7階まではRC造、8階はRC造とW造のハイブリッド。9階から11階までが純木造で、床に道産トドマツの直交集成板(CLT)を使い、壁には高耐力枠組み壁工法を採用。客室は柱や梁のない構造を実現した。床の型枠は天井に活用している。
道産タモ材の階段や旭川の木製家具、全客室に設けた木製スピーカーなど木材利用を追求した。
1階レストランや2階ラウンジでは道産食材の料理、道産の酒などを提供する。宿泊者以外でも利用可能だ。
ロイヤルパークホテルズの水村慎也社長は「地産地消を含めたサステナビリティを念頭に置きながら『北海道を体感する』をコンセプトに運営したい」と意気込みを話した。
RC・W造、地下1地上11階、延べ6160m²の規模で、客室は134室。設計は三菱地所設計、施工は清水建設が担った。
札幌市中央区大通西1丁目12に位置する同ホテルは、今回が道内初出店となる。
(北海道建設新聞2021年10月1日付2面より)