苫小牧・柏木町町内会の新会館建て替えが進む

2021年10月26日 15時00分

「建設ニュース」で進捗伝える

 苫小牧市の柏木町町内会は、町内会館の建て替えを進めている。建て替えは、数年にわたって検討を重ねてきた一大事業。北海道胆振東部地震を機に取り組みが加速した。ハード面の強化を図るだけではなく、地域コミュニティーの場としての利用が期待されている。

町内会館の完成を楽しみに待つ、
蔵本副会長(左)、柳谷会長(中央)、長谷川総務部長

 柏木町は苫小牧市中心部より西側の住宅街で、同町内会は柏木町1―6丁目と、はまなす町で組織する。世帯数は約2400と市内でも規模が大きい町内会の一つだ。

 築50年を超える旧会館について、2015年から建て替えを検討。その矢先、胆振東部地震が18年に発生した。柳谷昭次郎会長は「倒壊しているのではと思い、地震の後、急いで会館を見に行った」と振り返る。幸い大規模な損傷は免れたものの「壁には亀裂がたくさん入っていた」(蔵本実雄副会長)。建て替えに向けた議論を加速させた。

 新しい会館はW造、平屋、延べ354m²の規模。建設地はこれまでと同じ柏木町6丁目3の15で、旧会館を解体し、7月に矢野建設で着工した。設計はK&M建築設計企画が担った。

 新会館は玄関にスロープを付けたのをはじめ、バリアフリー対応とする。トイレは温水洗浄便座式になり、多目的タイプも設置。耐震対策を施し、これまであった畳の部屋は無くし全て洋室とする。

 町内会では建て替え事業の進捗を各世帯に伝えるため「町内会館建設ニュース」を発行。担当する長谷川孝之総務部長は「前部長時代に、町内会の皆さんにも情報を伝えようと始まった」と話す。工事の予定や内容、事業者決定、建て替え費用などの情報を盛り込み、これまでに9号を数えた。

 柳谷会長は「新しい会館ができれば地震などへの不安は無くなる。より活動しやすい会館になるので、人々の交流の場、コミュニティーの場として使ってほしい」と期待する。

 完成は12月の予定で、年明けには供用開始する。その後、財政事情を考慮しながら駐車場の舗装整備にも取り組む考えだ。(苫小牧)

(北海道建設新聞2021年10月25日付11面より)


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