オホーツク湧別バイオガスを設立 湧別町農協など6者

2021年11月05日 15時00分

プラント建設、再エネ有効利用へ

 家畜ふん尿を活用し、産業創出と再生エネルギーの有効利用へ―。湧別町農業協同組合、湧別町など6者が出資するオホーツク湧別バイオガス株式会社が1日設立した。町や地域団体、民間企業がタッグを組み、集中型バイオガスプラントの建設や再生エネルギーの利活用に取り組む。プラントで発電した電力は主に売電する考えで、売電量は年間約670万㎾時を見込む。

町や地域団体、民間企業がタッグを組んだ

 湧別町農協、湧別町、えんゆう農業協同組合、湧別漁業協同組合、ビオストック、バイオマスリサーチの6者が出資した新会社で、出資額は2300万円。事業参加農家23戸も加入する。湧別町農協の上田範幸組合長が代表取締役を務める。

 新会社は、総事業費約34億5000万円を投じ、湧別町福島地区[MAP↗]に集中型バイオガスプラントを建設する。2022年度に着工し、25年度の稼働を見込む。家畜ふん尿の収集運搬やバイオガス発電・販売といった事業をはじめ、余剰熱利用や災害時の電力供給といった再生エネルギーの高度利用も検討している。

 上田代表取締役は「ようやくスタート地点に立つことができたが、地球規模の温暖化に対応する再生エネルギーの利活用方策など多くの課題を乗り越える必要がある」とし、「日本のバイオガス事業の一つのモデルとなり、地域に誇れる会社となれるよう努力する」と決意を示した。(北見)

(北海道建設新聞2021年11月4日付9面より)

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