後志管内18市町村の過疎地域発展計画

2021年11月10日 09時00分

小樽は第3号埠頭再開発 公住建て替えや学校改修掲げる自治体も

 後志管内18市町村の過疎地域持続的発展計画が出そろった。小樽市の第3号埠頭再開発や4町での道の駅再編など、基幹観光施設の整備で産業振興を目指す。市町村道の改良や公住の建て替え・長寿命化といった生活環境、学校施設改修など教育環境の改善に向けた事業を掲げる自治体も多い。2045年までに人口が半減すると試算されていて、減少傾向に歯止めをかけ地域活性化につなげる考えだ。

 4月施行の新過疎法で、管内では倶知安町、京極町、泊村を除く17市町村が過疎指定を受け、それぞれ21―25年度を期間とする計画を策定。京極町は過疎地域の要件を満たさなくなったが、26年度までは一定の制限下で特別措置の活用が可能な経過措置期間に当たることから計画をまとめた。

 人口最多の小樽市は、第3号埠頭と周辺の再開発で産業振興を図る方針。市主体分としてはクルーズターミナル整備や基部岸壁改良に取り組む。勝納埠頭荷さばき地改良や色内埠頭老朽化対策など港湾施設整備も進める。

 教育や子育て分野では、市立手宮保育所建て替えや市民会館大規模改修を予定。このほか、新幹線まちづくり推進で新駅周辺駐車場整備や旧ごみ焼却場解体を挙げている。

 他の町村を見ると、産業振興で主要観光施設の整備が目立つ。道の駅再編・建設を掲げたのはニセコ、共和、古平、余市の4町。黒松内町は大規模改修に向けた基本計画策定と実施設計を盛り込んだ。京極町は周辺駐車場や遊歩道を含むふきだし公園の再整備、仁木町は観光拠点施設の老朽化対策にそれぞれ取り組む。

 このほか、寿都町が再エネ活用推進に向けた風力発電所建設、島牧村が移住促進の一環で体験滞在施設の整備を見込む。

 交通施設関連では、喜茂別町が伏見中里線1300mや中学校通り線180mで町道の改良舗装を図る。

 生活環境整備を見ると、京極町や神恵内村が公住建て替えを計画。上下水道施設関連は、留寿都村が浄化センター改築や黒田浄水場調整井改修、赤井川村が赤井川地区老朽管布設替えを挙げている。

 教育分野では、多くの市町村が学校施設整備を予定。岩内町は義務教育学校の設置、真狩村は真狩中校舎改築をそれぞれ検討する。積丹町は給食センターの建て替えか合築に向けた基本設計のほか、日司小と余別小の改修を進める。

 国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、18市町村合わせた45年の人口は10万人をわずかに超える規模で、20年比44.6%減。地域活性化へ向け、各市町村の創意工夫が求められている。

(北海道建設新聞2021年11月9日付9面より)

 北海道建設新聞2021年11月9日9面には、18市町村の計画の主要建設関連事業をまとめた表を掲載しています。閲覧は新聞本紙をご覧ください。


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