ミリオナ化粧品が美唄で事業発表
雪解け水を化粧品に―。ミリオナ化粧品(本社・大坂)は12日、美唄市内で新規事業発表会を開いた。約2億円を投じ、精製工場新築を美唄市内の空知団地内に計画。2022年5月の着工、8月の完成、試験稼働を経て、12月の本格稼働を目指す。

事業概要を説明した
建設地は美唄市茶志内726の19。10月14日に市と土地1万5160m²の売買契約をした。工場は延べ200m²程度の規模で、雪山を保管するヤードも設ける。基本設計は雪屋媚山商店が担当。実施設計や施工業者は今後選定する。
ピパオイの里プラザで開いた発表会で阪本雅哉社長は「1年前に実験を開始した。精製水は22年12月の販売を予定。将来は雇用100人規模の化粧品製造工場の建設も目指したい」と説明した。
精製水は化粧品以外にもウナギの養殖での活用を検討。同社のほか、排雪の冷気をコンピューターサーバーの冷却などに活用するホワイトデータセンター(本社・美唄)、美唄自然エネルギー研究会の3者によるコンソーシアムで事業化を図る。
市が2日に1000万円の補助金を採択。年内にも試験プラントを設置し、年明けから試験飼育を開始する予定だ。
板東知文市長は「雪が持つ多くの可能性に期待をいただいた。連携・協力して地域資源の雪を有効活用し、魅力あるマチづくりにつなげたい」と述べた。
(北海道建設新聞2021年11月16日付8面より)