CocoHarete
CocoHarete(本社・旭川)が、買物公園に新築する飲食・物販テナント施設「旭川ここはれて」の新築工事が始まった。杉村太蔵社長は「新たな観光名所に」と衰退が進む中心市街地の再活性化に意欲を見せ、「いずれはテナントを卒業し、市街地の空き店舗を盛り上げてほしい」と出店者が地域で羽ばたくことに期待を寄せた。

杉村社長(右から2人目)や出店者らが事業の成功を祈願した
旭川市出身のタレントでもある杉村氏は、5条7丁目にある旭川フードテラス内のテナントを借り上げて事業者に貸し出す平和通買物公園活性化のプロジェクトを2020年から実施。フードテラスから買物公園の通りを挟んで向かいの5条8丁目区画に新たな飲食・物販エリアを建設する。
テナントは木造、平屋建ての6棟と平屋一部2階建ての2棟で構成し、延べ550m²の規模となる。22年6月末にも完成の予定だ。
道北地方の農産品を活用した飲食・物販を中心に、合計25店舗の出店を予定。出店者の中には飲食業未経験者もいることから、魅力的なメニューや価格設定などスムーズな開業に向けた打ち合わせを進めている。
15日に開かれた起工式・地鎮祭では杉村社長、設計者の国分裕正街制作室社長、施工業者の今井登北菱社長がすき入れをして工事の安全を祈願。今津寛介市長、出店予定の事業者らが玉串をささげ、プロジェクトの成功を祈った。
杉村社長は「ここに来ると気持ちが晴れやかになるような、職場でも家庭でもないサードプレイスになってほしい。札幌の人が旭川を訪れる際の候補にもなれば」と新たな観光の目玉とする方針を説明。また、店舗が軌道に乗った場合には、卒業して買物公園の空き店舗に店を構えてもらうことで市街地活性化につなげる考えも示した。(旭川)
(北海道建設新聞2021年11月17日付8面より)