西区SDGsフォトコン応募の児童に指南
札幌市西区役所は16日、写真家・井上浩輝氏を講師に招いた出前授業を二十四軒小で初めて開いた。児童らは作品の講評を受けた後、カメラを使った実習に挑戦。生き生きとした様子で写真への理解を深めた。
市環境局と共催した西区SDGs(持続可能な開発目標)フォトコンテストに作品を応募した6年生約60人が対象。コンテストは西区内で撮影した景色などを通じてSDGsを普及・啓発する目的で、2020年から開いている。
コンテスト初回から審査員を務めている井上氏を出前授業の講師に招いた。入賞しなかった作品も含む全ての応募作品33点を講評。給食の食べ残しを撮影した作品には「ピンボケも臨場感」とし、被写体選びや感性を評価した。
加えて、視線を誘導するトリミングや被写体の動き・高さを意識して臨場感を出す撮影方法など、自身が得意とする野生動物の撮影で培った技術も伝えた。
実習で児童らは、大人の補助を受けながら本格的なカメラやレンズを使った撮影を体験。井上氏から背景のぼかし方などを教わり、喜びをにじませた。井上氏は「作品を応募した子どもたちに会うことができてうれしい。写真で楽しかった記憶を残してもらえれば」と目を細めた。
(北海道建設新聞2021年11月19日付10面より)