層雲峡で冬のキャンプを楽しもう―。上川町の層雲峡オートキャンプ場が12月3日から冬季営業を開始する。テントの設営スペースやコテージ、シャワー室を完備。通信環境も整えるなど、キャンプ未経験者でも楽しめるようにした。コロナ禍で高まるアウトドアブームをバックグラウンドとして、多くの利用を期待している。
上川町は豊かな自然を背景に、アウトドアを軸として長期滞在を促す「北の山岳リゾート」構想を掲げた。滞在拠点を設けるため、2019年度から3カ年で、上川町清川にある層雲峡オートキャンプを再整備。20年度は試験的に冬季営業を始めた。
テント約70張の組み立てができるフリーサイト場のほか、1―2人用の通年型コテージ5棟、2―4人を収容できる週末移住コテージ15棟を用意。コテージは大自然への移住をコンセプトとする。寝具を持参する必要があるが、室内は暖房設備とWi―Fi環境を整え、長期間の滞在に備えた。
シャワー室やランドリーも設置。通年型コテージの宿泊者は炊事棟、週末移住コテージの宿泊者はキッチン棟で料理をすることができる。
1泊の料金は週末移住型コテージが8000円、通年型コテージが7000円。フリーサイトでテントを張る場合は持ち込み料500円が必要だ。
グランピングテントの貸し切りプランも計画中で、場内に設営したグランピングテントでバーベキューを楽しめるプランを予定。プランの詳細や金額は20年度の状況も踏まえて決める。
週末の金―日曜、祝日で22年3月まで営業する。
町はキャンプ場を拠点として長期滞在を促したい考え。20年度はソロキャンプに訪れる人が多かった。個人客の取り込みを図るとともに、コテージによる家族やキャンプ初心者の利用増も目指している。
(北海道建設新聞2021年11月30日付12面より)