「サッポロ・パラレル・ミュージアム」開催
札幌駅前通地区活性化委員会は、メディアアーツ都市・札幌を発信する一環で、札幌駅前通のビル内や工事現場の仮壁を使った現代アートの展覧会「サッポロ・パラレル・ミュージアム」を開催中だ。国内外8人のアーティストによるユニークな作品が来場者の目を楽しませている。12日まで。
道庁赤れんが庁舎前で予定していた「さっぽろユキテラス」が新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になったことを受け、代替イベントとして初開催。駅前通会場とウェブで異なる作品を公開することから「パラレルミュージアム」と題した。
駅前通会場は、工事現場の仮壁や日本生命札幌ビルの地上・地下1階、札幌第一ビル4階など9カ所に「幕を開ける」を共通テーマとした写真やイラスト、映像作品などを展示。仮称ヒューリック札幌建替計画Ⅰ期工事の仮壁には、複数の写真を重ねることで表裏が錯綜(さくそう)した関係を表現する加納俊輔氏の作品がお披露目され、行き交う人の目を引いている。
事務局を務める札幌駅前通まちづくり株式会社の担当者は「街を歩きながら現代美術に触れてもらいたい」と話した。
(北海道建設新聞2021年12月9日付10面より)