ティーシーエイがアウトドア複合施設としてリノベーション
観光業の営業支援を手掛けるティーシーエイ(本社・大阪)が、栗山町の旧継立中をキャンプ場やコワーキングスペースなどにリノベーションし、2022年4月下旬にもプレオープン、22年夏にフルオープンする。
継立189の22にある旧継立中は14年3月に閉校。校舎(RC造、2階、延べ2413m²)、屋体(S造、平屋一部2階、延べ769m²)はいずれも耐震補強済み。土地は2万8618m²の広さがある。
町は、旧継立中の利活用に向けて公募型プロポーザルで募集したが16年度は該当者なし、20年度は応募なしで、以降は関心のある事業者に対し、随時個別対応してきた。
町と同社は9日、南部公民館で地域住民説明会を開催。町の経過報告によると、5月下旬に同社から問い合わせがあり、9月に事業提案を受け、10月に跡地活用の選考委員会で審査した。
土地と建物について、同社は賃借で5年ごとの更新を考えている。手続きが順調に進めば22年1月までに仮契約、同3月に契約となる見通しだ。
同社は観光業の営業支援のほか、20年からアクティビティ事業に参入。道内では11月からシャトレーゼガトーキングダムサッポロの遊休地を利活用し、テントサウナを運営中。全国各地で観光施設を運営し、和歌山県橋本市の廃校でオートキャンプ場とコワーキング施設を運営管理する。
旧継立中については、キャンプ場、宿泊施設、サウナ、コワーキングスペース、カフェ、貸し教室などアウトドア複合施設を計画。学校団体や企業研修などの対応、ワーケーション体験ツアーなどを想定し、道内外からの来訪を促す。地域交流イベントや地域防災にも協力。継立小の児童が放課後に遊ぶ場の提供も提案している。(岩見沢)
(北海道建設新聞2021年12月13日付8面より)