木造仮設住宅、実働32日で完成 清水町に実証実験モデル

2021年12月27日 09時00分

4月から移住体験住宅として運用

完成した仮設住宅の外観

 家を失った被災者のよりどころとなる応急仮設住宅。道内初の木造応急仮設住宅が16日、清水町で完成した。プレハブとは異なり、2年後も居住できる恒久仕様とした。5人の大工が中心になり、実働日数32日での完成を実現した。4月から移住体験住宅として2年間運用。道内の被災地に早期供給を目指し、温湿度や騒音など住環境を調査する。

 道、道立総合研究機構北方建築総合研究所、全国木造建設事業協会、清水町が実証実験に協力。地元工務店の紺野建設を中心に施工した。工期短縮のため施工中にも設計変更しながら完成を急いだ。

 建設地はJR十勝清水駅が近い北1条2丁目1の3。規模はW造、平屋の長屋で、延べ21m²の1DKと延べ31m²の2DKを備える。実証実験終了後は間仕切りと片方の水回りを撤去し、3LDKに変更。恒久的に活用することで仮設住宅の解体や整地の負担を減らす。

 室内は壁を減らすことでコストを抑えた。間取り変更と暖房効率向上のため、撤去しやすいアコーディオンカーテンで仕切る。玄関以外はバリアフリーで、トイレと風呂は手すりを設けた。

室内はアコーディオンカーテンで仕切った

 灯油タンクを屋外、給湯器を屋内に設置する寒冷地仕様。外装材は道産カラマツを活用した。今後、居住者の意見を参考に収納スペースの大きさや暖房器具の配置を再検討する。

 今回の実証モデルでは特定の災害を想定していない。川辺篤史道建設部住宅課指導係長は「施工手順の効率化や安全対策強化に向けた検証を進め、余震や強風による二次災害を防ぐ」と説明した。

(北海道建設新聞2021年12月24日付11面より)


関連キーワード: 住宅 十勝 災害

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

再開発マップ(札幌版)
  • 古垣建設
  • 北海道水替事業協同組合
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

ダクタイル鋳鉄管データ不正 十勝管内にも影響...
2022年01月14日 (5,269)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想...
2021年01月13日 (3,360)
「アイアンショック」の足音 鋼材高値、リーマン前に...
2021年07月15日 (3,167)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (3,142)
冬季は除雪オペレーター 谷組が女性従業員3人を通年...
2022年01月16日 (2,608)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓new

おとなの養生訓
第223回は「感染第6波」。ワクチンの追加接種が広がるまで、対策徹底を。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第16回「吉祥文様で良い一年を」。縁起の良い模様に背中を押してもらうのはどうでしょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第15回「事業拡大と補助者制度」自分以外でもできる仕事を人に任せながら、事業拡大について考えています。