新冠IC建設などを促進
室蘭開建は、2021年度補正予算で日高自動車道厚賀静内道路に15億円を投じ、建設中の大狩部トンネル以東から仮称・新冠IC周辺までの改良を促進する。IC関連は新冠改良ほかと新冠東函渠設置、トンネルや長大橋の前後では大狩部東改良、神山改良、稲荷改良をそれぞれ月内にも公告する。
厚賀静内道路16・2㌔のうち、仮称・新冠ICは25年度までの開通を想定。先行する大狩部トンネル(延長2151m)や大節婦川橋(555m)など主要構造物の建設が進む中、現年補正とゼロ国債を合わせて15億円を投じ事業の進捗を図る。
仮称・新冠ICは平面Y型で、235号現道と道道滑若新冠停線交点の丁字路を十字路の交差点に変更し、ICへの接続道路を新設する計画。周辺で一部工事を進めているが今回、新冠改良ほか、新冠東函渠設置を発注しIC建設を促進する。新冠東函渠は本線と接続道路の交差個所に新設する予定だ。
ICの東側では、当初ゼロ国債で主要構造物となる新冠川橋の着工も予定。接続道路交差点西側に下部A1を建設する見通しだ。
一方、日高厚賀IC―仮称・新冠IC間で進むトンネルや長大橋など主要構造物の前後でも改良を進める考え。大狩部改良は大狩部トンネルや大狩部橋(261m)の周辺、稲荷改良は稲荷川橋(104m)から神山川橋(144m)周辺をそれぞれ対象とする。
神山改良は神山川橋から新冠IC手前までを区間とする予定だ。
(北海道建設新聞の2022年1月11日付9面より)