摩周湖の環境保全へ支援を―。弟子屈町など周辺流域の5町などで構成する摩周湖環境保全連絡協議会は、摩周湖の水質調査を継続するためクラウドファンディング(CF)を3月2日まで実施している。目標金額は270万円で、目標金額未満でも実行するオールイン方式で受け付ける。

水質調査の様子(20年撮影)
阿寒摩周国立公園内にある摩周湖は、特別保護地区に指定され、地形上、流入出がないという特殊性から毎年水質調査をしている。1931年の調査では世界一の透明度である41・6mを観測。81年から総合的な水質調査を国立環境研究所が実施していたが、2018年で終了した。
同協議会は19年からCFを実施していて、調査船のメンテナンスなどで約150万円を要するため、5町で負担金を出し合うのが厳しい状況だ。
今回の最高支援額は100万円に設定し、水質調査のネーミングライツ(命名権)を付与する。支援額によって、水質調査の同行権やポストカード、オリジナルエコバッグなどの返礼品を用意している。
申し込み・問い合わせは、同協議会事務局の弟子屈町環境生活課環境係、電話015(482)2934まで。(釧路)
(北海道建設新聞2022年1月13日付7面より)