旭川市は、2023年度の公立化を目指す旭川大学の名称を「旭川市立大学」に決めた。「豊かな人間性と国際的な視野を有し自律した人材を育成する大学」など3つの理念を掲げる。22年度は新法人の定款を定め、具体的な目標設定や新学部の概要などを練る。

　旧東海大旭川キャンパスの閉校などを受けて、旭川市では私立旭川大学の公立化を検討。仮称・地域創造デザイン学部の25年度設置など、道北地方の教育拠点機能の強化を図る。

　名称と理念は大学法人準備委員会の意見に基づいて決定。名称は全国の公立大のケースを調査・比較した上で、設置者を明確にするため旭川市立大とした。

　理念には①豊かな人間性と国際的な視野を有し自律した人材を育成する大学②創造と実践で時代を切り拓く大学③知の拠点として地域社会に貢献する大学―の3つを提示。国際的な視野を持ちながら、地域に貢献する大学を目指す。

　22年度内に公立大の法人定款をまとめて市議会に提出する予定。議会承認を受けて、正式に決定する。(旭川)