旧千代ケ岡小で宿泊施設や物販提案
旭川市は、市有12施設のサウンディング型市場調査結果をまとめた。売却や賃貸での利活用を検討している学校施設では、千代ケ岡小で宿泊施設や農産品の物販をする提案が民間事業者から挙がった。一方で、設備の老朽化を指摘する意見もあり、利活用へのハードルもうかがえる。
市は行財政改革推進プログラム2020に基づき、指定管理者制度など市有施設への民間活力導入を推進。民間の事業者から施設の利活用について意見や提案を求めるサウンディング型市場調査を12の施設を対象に募集したところ、10施設に応募があった。
このうち、売却や賃貸を前提にしている廃校は千代ケ岡小と千代ケ岡中、神居古潭小中の3校で調査を実施。市内の1事業者から千代ケ岡小を賃借し、校舎や体育館などを活用して宿泊施設を運営するほか、農産品などの物販、市民スポーツ団体への施設貸し出しといった提案を受けた。
一方で千代ケ岡中、神居古潭小中は老朽化で設備の改修費用がかさむため利活用が困難と判断。購入・売却額が事業者には高いといった懸念や暖房を復旧するには市負担が必要などの提案が見られた。
このほか指定管理など民間活力導入を軸とするアイデアの募集では、市民文化会館・公会堂、公民館、東旭川農村環境改善センターで老朽化した設備や建物の改修が必要との指摘があった。図書館ではICT導入による他自治体や学校との連携強化といったアイデアも寄せられた。
市はこれらの調査結果を踏まえて、今後の施設利活用方針を決める。