2022年度から直轄工事でのパワーアシストスーツ(PAS)導入に向け、北海道開発局は帯広開建の河川工事を選定して実証実験を進めている。型枠大工が3種類のPASを着用。現場での効果や課題を確認し実用化につなげる。
国土交通省が開発局や各地方整備局から各1件以上、計20件程度の工事を選定。1月中旬から順次開始し、約2週間で実証する。
開発局は、北土開発(本社・芽室)が施工する十勝川改修の屈足築堤ほか河岸保護を選定。動力がバネ、ゴム、電動のPASが計4台支給され、音更川の樋門整備に従事する型枠大工が19日から着用している。
バネ式では重量感がほとんどなく、着用した型枠工は「高性能なコルセットのよう。腰が軽い」と好感触。電動タイプを使う型枠工も一定の効果を感じたが「重く、厚みがあるので狭い足場を通るのが大変」と話した。
帯広河川事務所の須賀可人所長は「実証に選ばれると最先端の情報が入ってきて、世の中の動きを実感できる。新しいことに取り組み、いいものを導入できれば」と期待を寄せた。