50人以上は14年以来7年ぶり
道経済部は、道発注工事の2021年労災発生状況をまとめた。死亡災害4人、休業災害49人の計53人で、14年以来7年ぶりに50人以上となった。前年比では7人増加している。
過去10年では14年の55人に次ぐ多さ。前年比は死亡災害で2人、休業災害で5人それぞれ増加している。
発注部別では建設部が36人と7割近くを占め、水産林務部は9人、農政部は8人だった。死亡災害は建設部で2人、水産林務部と農政部で各1人発生。振興局別ではオホーツクが最多の9人で、空知の8人、渡島の7人などと続く。上川と根室はゼロだった。
事故の型別で多いものは、挟まれ・巻き込まれと激突の各9人、墜落・転落の7人、転倒と切れ・こすれの各6人という状況だ。
起因物別では動力機械等が18人と約3分の1を占め、突出して多かった。続いて仮設物・建築物・構築物等と自然環境等の各7人。死亡災害は動力機械等で2人、仮設物・建築物・構築物等と自然環境等で各1人発生している。
12月は2人が休業災害となった。立木の伐倒作業中にチェーンソーで負傷した事故と、凍結した地面で滑り転倒したものだった。