北見市は、北見自治区にある富里大橋など11橋の長寿命化補修を計画している。富里ダム道路に架かる富里大橋は橋長235m、幅員6mの長大橋で、架設から40年以上が経過。床版や下部の補修が必要となっていて、このほど設計に着手した。17日から同橋の設計に関わる点検作業を進めている。全て年度内に設計をまとめ、2023年度以降の着工に備える。
市は対策を講じる橋梁の優先順位などを考慮し、富里大橋のほか、北見自治区の板垣橋、小泉橋、野付牛小橋、もえぎ橋、サラキシエナイ橋、留辺蘂自治区の瑞光橋、常呂自治区の鐺沸橋、ライトコロ川4号橋、東亜橋、吉野橋の設計に入った。
北見自治区を見ると、開成板垣道路に架かる板垣橋(橋長18.6m、1984年架設)で床版補修をはじめ、桁や支承の塗り替え、橋面防水、伸縮装置取り換えなどを予定する。南大通道路の小泉橋(28.2m、01年架設)はPC橋で、床版や下部補修、橋面防水、伸縮装置取り換えを検討している。
小石川道路の野付牛小橋(18.1m、07年架設)と平成新道のもえぎ橋(21.3m、10年架設)はともにPC橋で、下部補修と伸縮装置取り換えを計画。開成.常川間道路のサラキシエナイ橋(24.5m、80年架設)は支承補修や橋面防水、伸縮装置取り換えなどに取り組む。
留辺蘂自治区では、留辺蘂町瑞穂栃木線の瑞光橋(14.5m、66年架設)で床版や地覆補修、桁や防護柵、支承の塗り替え、橋面防水、伸縮装置取り換えを予定する。
常呂自治区に関しては、常呂町西9線の鐺沸橋(30m、75年架設)と、常呂町4号線のライトコロ川4号橋(25.6m、73年架設)、福山鉄山線の東亜橋(41.9m、74年架設)、吉野支線の吉野橋(8.5m、65年架設)で床版補修や橋面防水、伸縮装置取り換えなどを見込む。
設計は富里大橋を中神土木設計、板垣橋をナオック、小泉橋をキハラ設計、野付牛小橋を山腰測量設計、もえぎ橋をドボク管理、瑞光橋を大起コンサルタント、鐺沸橋を巴設計、ライトコロ川4号橋を地域開発エンジニアリング、東亜橋をカワムラ、吉野橋をパル設計がそれぞれ担当している。
市は21年3月に橋梁長寿命化修繕計画を改定し、21―30年度に82橋の補修などを見込む。これらの総事業費には45億円を試算し、年間事業費の平準化を図りながら、優先して対策する橋梁を選択し補修などに取り組む考えだ。