郵便入札、ウェブでの完了検査導入も
新型コロナウイルス感染拡大に伴うまん延防止等重点措置が27日に道内で適用となり、釧根管内でも警戒感が強まっている。研修会や行事が相次いで中止になり、入札や工事完了検査への影響も懸念されている。感染がさらに拡大する場合は、郵便入札の導入やウェブでの書類確認など対応が求められそうだ。
釧路管内の感染者は24日に111人、25日に116人、26日に125人と3日連続で100人を超え、感染拡大が急速に進んでいる。
羅臼町は2月28日に公住緑町団地Bブロック1棟目建設を制限付き一般競争入札する予定。建設水道課は「今後感染が急拡大する場合は郵便入札も視野に入れる」と柔軟に対処する考えだ。
工事完了検査への影響も懸念される。白糠町の建設課は「感染状況によっては、書類を基にウェブで確認する方法も考えられる」とする。釧路町では完了検査に業者が立ち会わず、監督員が書類と完成品を確認している。年度内は同様の対応を続ける方針だ。
行事の中止も相次ぐ。北海道開発協会と釧路建設業協会は、27日に釧路市内で予定していた建設事業専門研修会を中止した。
釧路工高は、昨年10月末に予定していた2年生の修学旅行を2月に延期することを計画。2月1―4日の日程で広島や関西方面を訪れる予定だったが、さらなる延期を余儀なくされた。土木科長の山崎直哉教諭は「2年生は宿泊研修も中止となっていて、入学後から学校行事を経験できていない」と話す。