23年度完成目指す
奥尻町は総合庁舎新築を5月に入札し、6月に着工する予定だ。消防庁舎と一体化した建物で、RC造、2階、延べ2423m²の規模。総事業費は当初から2億円ほど増額し、20億円を見込んでいる。一般競争など入札方法は今後決める。2023年度の完成を目指す。
1955年建設の現庁舎は老朽化が進み、耐震性不足も確認されていることから建て替える。アトリエブンクに委託していた実施設計が21年11月末に完了した。
新庁舎は道道奥尻島線から西に進む町道奥尻1号線沿い、奥尻428の旧奥尻小跡地に建設する。敷地面積は9500m²で、既に更地になっている。
庁舎新築に合わせて、議場と保健福祉センターを集約する。建物東側の1階部分に役場と保健センター、2階部分に議場を設け、西側に消防庁舎を置く。延べ床は保健センターなどを含めた役場部分が1936m²、消防庁舎が487m²となっている。
現議場と保健福祉センターの活用方法は今後検討する。
外構では、駐車場として職員や公用車用で計42台、消防職員用10台、来客用29台を用意。ぶらんこやプレイマウントなど子どもの遊び場も配置する。
工事は主体、設備で3分割して発注する予定。24年3月末までに完成させ、同4月の供用開始を目指している。
当初、総事業費は18億円程度を試算していたが、各種資材価格の高騰などを踏まえ、20億円程度になる見込み。詳細を詰め、22年度当初予算に盛り込む考えだ。