2021年の札幌市内建築確認件数がまとまった。住宅・非住宅を合わせた総数は前年比3.8%増の7241件で、2年ぶりに7000件台へ回復した。住宅は4%強の増加、非住宅は横ばいで、住宅は一般個人住宅やマンション等、公的住宅が好調だった。
札幌市都市局が集計した毎月の速報値をまとめた。
住宅総数は、件数が4.6%増の6042件、戸数が0.8%増の1万6010戸。直近10年で件数は4番目に多いが、戸数は3番目に少ない。
内訳は、一般個人住宅が4.9%増の5424件、マンション等が9.2%増の426件、公的住宅が33.3%増の4件に増加した一方、木造アパート等が13%減の188件に落ち込んだ。戸数は、マンション等が1.4%増の9374戸に伸びたが、木造アパート等は20.4%減の1065戸となった。
年間の推移を見ると、件数は2、10、12月を除く9カ月間が前年を上回り、特に4月は2割増と大きく伸びた。前年比の減少幅が最も大きかったのは12月で11.1%落ち込んだ。戸数は3、4、8、10、11月の5カ月間が前年を上回った。
一方、商業や店舗などの非住宅は前年同数の1199件。工作物や昇降機を除くと、3.1%増の659件に上った。年間の推移では1、4、5、7―9月の6カ月間で前年を上回った。
12月単月の住宅・非住宅を合わせた件数は、前年同月比10.7%減の465件。住宅は11.1%減の377件、戸数は17.1%減の782戸にとどまった。
主な内訳は、一般個人住宅が11.4%減の349件、マンション等が5.6%減の17件、17.8%減の383戸、木造アパート等が8.3%減の11件、39.8%減の50戸と軒並み落ち込んだ。
非住宅は9.3%減の88件で、工作物や昇降機を除いても23.3%減の33件と2年連続で減少した。