残区間は直線化
室蘭開建は、2021年度補正予算で様似漁港の東防波堤補修に着工する。東防波堤先端部49mの上部を打ち換え、残る93mを撤去して全面的に造り変える考え。先端部の打ち換えを港内の他の工事と合わせて近く公告する。22年度は残る区間の設計を発注する予定で、形状を見直して直線化を検討する。
第3種漁港の同漁港は、沖合底引き漁船の基地。漁船大型化への対応と老朽施設の更新に向け、マイナス5.5m岸壁改良や船揚場改良などに取り組んでいる。
第1、第2港区の港口にある東防波堤は延長142m、幅4.5m。向かい合う北防波堤とともに第1港区と第2港区の静穏度を高める機能を果たしている。
長さ7mのケーソン7函で構成する先端部は既存施設を活用し、上部のみを打ち換える計画。22年度当初予算分の工事と一括して近く公告する予定だ。
残る区間の南防波堤に接続する基部から先端部までの93mは、22年度に発注する予定の設計で概要を固める。S字となっている形状を見直して直線化することを検討する。