事業費45億円試算 管理戸数476戸に縮小
美幌町は2022―36年度を対象とする公営住宅等長寿命化計画案をまとめた。建て替え4団地、個別改善2団地、用途廃止11団地とし、管理戸数795戸を476戸に減らす考え。これらの事業費に44億9800万円を試算する。仲町と三橋南の両団地でそれぞれ2棟を現地改築する方針で、移転先確保のため旭団地の1棟を移転改築する。美園団地は140戸を40戸に集約する考えだ。
町が管理するのは16団地795戸(公営7団地、改良1団地、借り上げ8団地)で、美園と美英の2団地152戸が耐用年数を超過している。計画では既存施設の予防保全を基本に対応を整理してコスト縮減を図る。対象期間は5年ごとに前期、中期、後期と区切る。
敷地内の緑地に移転改築する旭団地の7号棟30戸は、24―25年度の建設を計画。仲町団地は80戸を30戸にするため、25年度に2・3号棟を除却し、26―27年度に新1号棟15戸、26―27年度に1・4号棟を除去して、28―29年度に新2号棟15戸を整備する。
三橋南団地は80戸を40戸に集約。30年度から毎年1、2、3号棟の順に解体し、31―32年度に新1号棟20戸、33―34年度に新2号棟20戸を建設。いずれもRC造の3階建てを想定している。
美園団地は28年度から年3―6棟を解体し、29年度から1棟2戸(W造、平屋)を年4棟のペースで現地改築する予定。北側に集約し、南側は更地にして活用方法を検討する。
個別改善は、南団地で22―23年度に手すり設置、旭団地で24―29年度に屋上と外壁の長寿命化を図る。
現地改築分を除く用途廃止は、公営で美英と美富の全20戸が対象。改良は美富の全7棟を5―7号棟にまとめるため、1―4号棟計80戸を除却する考えだ。後期には、借り上げの全住棟で契約期限を迎える。
このほか、定期点検結果などに基づく修繕を着実に進めるため長期修繕計画の策定を検討する。対象期間前の19年度以降には南団地の建て替え、美富団地の全面的改善を控えている。
4日までパブリックコメントを募り、意見反映や道との協議を進め、3月の決定を目指す。