旧西小解体し活用策検討
函館市は10日、2022年度予算案を発表した。総額は前年度当初比3.1%増の2795億8622万9000円で、一般会計は2.3%増の1374億3000万円。一般会計と特別会計の普通建設事業費、企業会計の建設改良費を合わせた事業費は8.2%増の175億7767万7000円となった。西部地区再整備に向けて旧西小を解体し、跡地活用策の検討に着手。東雲広路の広場整備は基本設計を進め、大川団地3号棟に着工する。(予算案詳細は2022年2月12日付8面に)
21年度当初予算と同様に、新型コロナウイルス感染症対策の一般財源分を確保するため、財政調整基金を繰り入れる。金額は34.9%増の5億3000万円とした。
各会計の普通建設事業費、建設改良費は一般会計が7.9%増の95億6719万6000円、特別会計が78.8%増の26億5406万5000円、企業会計が9.2%減の53億5641万6000円となっている。
主な事業を見ると、西部地区再整備の一環で弥生町12にある旧西小を解体する。予算額は3億485万8000円。まとまった広い土地が確保できる見通しで、跡地活用策の検討も進める。
百貨店の棒二森屋店跡地の市街地再開発に3億2040万円を補助。22年度の実施設計、23年度からの現施設解体、24年度の着工を見込む。これに関連し、再開発施設内への公共施設の整備に向けた調査費として95万4000円を計上した。
立地適正化計画の推進へ、JR函館駅前と大門地区で歩行空間再構築を進める。市役所前の東雲広路は22―26年度で広場を整備するほか、高砂通は22―25年度で歩道高質化を計画。22年度には東雲広路の基本設計など2660万4000円を充てる。
市住4団地の住み替えに向けて整備している大川団地には9億6949万円を盛った。3号棟(RC造、5階、延べ5085m²、62戸)に着工するほか、4号棟の実施設計に入る。
このほか新規で、東京五輪を経て人気が上昇しているスケートボードなどの都市型スポーツに関する調査を計画。500万円を投じて体験イベントなどを開き、施設のニーズや競技人口の把握を目指す。