総額2.4%減、836億円 室蘭市の22年度予算案

2022年02月17日 17時00分

白鳥台L団地個別改善2棟目 入江運動公園のテニスコートは実施設計

 室蘭市は17日、2022年度予算案を発表した。総額は836億6400万円で前年度当初を2.4%下回った。一般会計は422億3500万円で4.6%減。市住白鳥台L団地個別改善の2棟目に着工し、入江運動公園テニスコート整備の実施設計に入る。公設地方卸売市場は東町3丁目の新施設が供用するため、青果棟・水産棟など現施設の解体を発注する。(予算案概要は9面に)

 一般会計に占める普通建設事業費は57%減の32億1100万円。環境科学館・図書館や総合体育館の大型事業完了を受けて大幅減となった。

 市住整備に11億8121万円を措置。白鳥台L団地個別改善の2棟目となる74R6号棟(5階、20戸)を内部改修し、エレベーターを新設する。東町たいわ・汐見団地建て替えは5号棟建設地にある46KR2号棟を解体。23年度の5号棟着工に備える。東町弥生団地53KR1号棟の排水改修、絵鞆団地49E7号棟の外壁改修も盛り込んだ。

 道路整備に3億6788万円を投じる。中島港北通線法面補修実施設計は、港北町内にある延長140mの既設コンクリート法枠が老朽化しているため更新を計画。母恋南町1丁目2号通線改良などにも取り組む。観光拠点整備では室蘭岳山麓総合公園の民間活力実証に向け事業者を募る。

 港湾施設整備には4億6165万円を計上。西3号埠頭東側・基部岸壁改良と崎守埠頭7号岸壁改良を進める。祝津埠頭の老朽化対策では祝津絵鞆地区緑地整備実施設計に入る。脱炭素に向けてカーボンニュートラルポート形成計画を策定するほか、洋上風力や水素エネルギーのセミナー、フォーラムを盛り込み産業化への支援も進める。

 定住対策で旧知利別小跡地などの公有地売却を予定。市内建設業者向けリフォーム助成金には6000万円を計上した。人材確保対策として企業の奨学金返還支援助成も継続する。

 4月から供用する総合体育館の外構、駐車場は工事2年目。DBO方式で21年度に藤川建設など8社グループが事業者となった祝津公園サッカー場整備も進める。

 水道事業会計は建設改良費に10億1300万円を措置した。高平超高区ポンプ場非常用発電機更新などに2億6200万円、送配水管の更新や耐震化に4億9100万円を投じる。

 公設地方卸売市場事業会計の建設改良費は26億3300万円。9月の供用開始を予定する新市場の建設継続費が21億4400万円と大半を占めるが、別途発注する青果棟・水産棟(S造、平屋、延べ1万5000m²)など現施設の解体撤去に現地調査費を含め4億8900万円を充てる。跡地にはイオン室蘭店が移転する計画だ。

 港湾整備事業会計は、建設改良費に4200万円を充て絵鞆小型船だまり上下架施設更新を進める。祝津埠頭で計画されている洋上風力発電部品の開発・製造拠点整備に向け民間事業者へ土地を貸し付ける予定だ。

 下水道事業会計の建設改良費は14億5000万円。施設関連に9億5700万円を投じ、中島下水ポンプ場の雨水ポンプ更新に着工する。ポンプ3台を5カ年で更新するほか、沈砂池設備更新も計画。蘭東下水処理場は汚泥処理棟外壁改修などを進める。下水管渠更新には4億2800万円を投じる。


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