函館江差道 木古内―江差間の概略検討へ

2022年02月17日 17時20分

函館開建、基礎資料を作成

 函館開建は2022年度、函館江差自動車道木古内―江差間の道路概略検討に着手する。17日付で関連業務を簡易公募型プロポーザルで公告。費用便益なども分析し、事業化に向けた基礎資料を作成したい考えだ。

 函館・江差自動車道は函館市から木古内町を経由し、江差町に至る約70kmの自動車専用道路。桧山南部や渡島西部の農水産物流通効率化、函館市内の高次医療施設への搬送時間短縮、災害時の救援物資運搬路などの役割を見込んでいる。

 12年3月に北斗茂辺地ICまでが供用開始し、函館IC―北斗茂辺地IC間18kmが供用済み。北斗茂辺地IC―木古内IC間16kmを施工中で、21年度内の供用開始を目指している。

 残る木古内IC―江差町間は、上ノ国町湯ノ岱地区を経由する延長約36kmの路線。現在この場所を通る道路は道道江差木古内線のみで、見通しの悪いカーブが連続するなど安全性に課題を抱えている。

 こうした状況を踏まえ、渡島総合開発期成会や桧山地域振興協議会などは江差側からの調査促進や早期着手を要望してきた。整備が実現すれば、流通面、医療面のメリットのほか、桧山南部や渡島西部をエリアとした周遊観光の促進も期待できる。

 17日付で簡易公募型プロポーザルで公告した函館開建管内道路概略検討ほかは、同路線のほか、5号七飯藤城―七飯間と278号上湯川―古川間も対象。概略検討に加えて将来の交通量の推計、費用便益の分析を進める。土木関係コンサルの単体が対象で、3月1日まで参加表明書を受け付けている。


関連キーワード: 桧山 渡島 道路

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • オノデラ
  • 日本仮設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,973)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,368)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,310)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,257)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (889)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。