砂子組(本社・奈井江)は、ドローンの販売や修理・空撮などを手掛けるヘリカム(同・札幌)の協力を得て、砂子組敷地内に両社の社名を雪面に描いた全長120mの3D(次元)ロゴマークを作成した。若手社員が設計から掘削までICTを駆使した。今後も若手社員教育の一環として継続する考えだ。

最先端の技術で作成したロゴマーク
作品は本社から西側にある旧社宅跡地にある。3次元設計データを作成し、マシンコントロール搭載建機で雪原を掘削した。細部はAR(拡張現実)を活用してスコップで調整し、チョークの粉や融雪剤、スプレーで着色し完成させた。製作期間は8―16日のうち6日間。
入社3年目までの若手社員6人が作成。リーダーを務めた入社3年目の谷口幸輝さんは「今回のおかげで、普段の現場ではやらないようなICTを活用した細かい作業ができた。ただ、ロゴマークの丸みを調整したり、凍った雪を削るのは大変だった」と作業を振り返る。これからの目標については「よりコミュニケーションや経験を重ね、いい現場代理人になりたい」と抱負を述べた。
ICT施工推進室の八戸政人課長は「今回の経験を、普段の現場でも生かしてもらえたら」と話し、若手育成のために今後も継続していきたいと語った。(岩見沢)