釧路市は2022年度、温泉宿泊施設「赤いベレー」を含む道の駅阿寒丹頂の里エリアの再編に着工する。初弾として車中泊ができるRVパーク整備、阿寒町自然休養村の野営場炊事場とバンガロー補修、管理棟改修に取り組む。22年度の事業費は1億250万7000円となる。赤いベレーなどの複合施設整備は、23年度にも設計に取り掛かる見通しだ。
同エリアは、阿寒町上阿寒23線36の赤いベレー(RC造、2階、延べ2185m²、1988年建設)を中心に、パークゴルフ場やキャンプ場、雄別炭鉱と雄別鉄道の歴史を伝える炭砿と鉄道館、道の駅阿寒丹頂の里などが併設されている。20年度に施設の方向性検討に向けた同エリア持続的発展調査を船井総合研究所が実施した。
22年度は、アウトドアブームに伴い、キャンピングカーなどによる車中泊のニーズが高まったことから、駐車場北側に位置する20台分の駐車スペースを10台分に区画整備し、うち5台分には100の電源設備を設置する。事業費は958万5000円。3月上旬に指名し、同下旬に入札する。
阿寒町自然休養村は、既設の炊事場2棟とバンガロー5棟の防水塗装や屋根ふき替え、照明LED化などを進める。このほか、屋外トイレ3カ所の除却、遊歩道にある橋長17m、幅員3・6mの木橋改修、管理棟(S造、平屋一部2階、延べ418m)トイレの洋式化、浄化槽更新と照明LED化を実施する。屋外トイレの除却により、管理棟のトイレ利用時間を24時間化する。事業費は9292万2000円を投じる。
野営場炊事場とバンガロー補修は一般競争で4月に入札、管理棟改修などは秋ごろの入札を予定している。
同エリア再編の年次計画は22―24年度。整備と並行して、赤いベレーなどの複合施設整備の在り方を検討する。23年度に設計を進める見通しだ。