函館開建は18日、函館江差自動車道茂辺地木古内道路北斗茂辺地IC―木古内ICを3月26日午後3時に開通すると発表した。函館圏と渡島西部や桧山南部とのアクセス・流通の向上、救急搬送の迅速化などが期待される。
函館江差自動車道は函館市を起点とし江差町に至る約70kmの高規格幹線道路として計画。2003年3月に函館IC―北斗中央IC間8km、09年11月に北斗中央IC―北斗富川IC間4.6km、12年3月に北斗富川IC―北斗茂辺地IC間5・4kmが開通した。
今回開通する茂辺地木古内道路は1994年に事業化し、01年に着工した。延長は16kmで総事業費は788億円。大規模な土木構造物としては延長2518mの渡島トンネルや橋長297mの大釜谷川橋、220mの新当別大橋などがある。
当初は19年度の開通を予定していたが、工事前の埋蔵文化財調査で、木古内町幸連地区から想定を大きく超える遺構や遺物が出土。この調査のための工事スケジュール見直しなどを経て、21年度末の完成にこぎ着けた。
開通当日は午前10時から木古内町ファミリースポーツセンターで記念式典を開き、その後、現地へ移動して午後12時半から通り初め式に臨む。