24年5月の供用目指す
根室市は、新庁舎建設の本体について主体、機械、電気に分割して4月中旬ごろに一般競争公告する見込みだ。5月中旬にも入札し、7月ごろに着工を予定する。規模はRC一部PC造、地下1地上4階塔屋1階、延べ6974m²で、本体工事費は約42億円を試算。22―23年度の2カ年債務負担行為を設定し、24年3月までを工期とする。24年5月ごろの移転、供用開始を目指す。
総事業費は56億8000万円を超える見込みで、22年度事業費として6億6264万円を計上。新庁舎工事費約42億円のうち、主体に約25億円、機械に約11億円、電気に約6億円を配分する。このほか外構に2億5500万円、解体・改修に3億8000万円、調査設計、備品購入費などに8億4500万円を充てるが、木材や鉄骨などの資材高騰で費用が若干増加する見込みだ。
本体の入札後に仮契約を結び、6月定例市議会で承認されれば、本契約を締結して着工する。本体のうち、機械と電気はさらに分割発注するか検討している。
本体の着工に先立ち、資材置き場などを確保するため、敷地内にある植栽の移植や書庫などの解体といった準備工を進める。4月上旬に指名し、同中旬に入札して取り掛かる考えだ。
建設地は、常盤町2丁目27の現庁舎敷地1万1950m²。敷地の東側の根室振興局庁舎側に新築する。敷地は北側と西側に下る段差形状。現庁舎地階の一部を残し、書庫や災害備蓄倉庫などとして活用する。現庁舎北側には人工地盤を新設し公用車などの駐車場として利用する。現駐車場は102台が止められる駐車場に改良し、国道44号に面した現行の入り口2カ所を使う。
施設内にはエレベーターを設置。1階は市民利用が多い窓口部門、2階は建設水道部や水産経済部などを置く。3階は市長室や災害対策室など、4階は議場や食堂、市民交流スペースを設ける。基本計画、基本設計、実施設計は大建設計が担当した。
24年5月の移転後に、現庁舎解体や、一部現庁舎を生かす倉庫などの施設を改修するほか、外構、人工地盤建設などを開始する。事業完了は25年7月ごろを想定している。