新処理施設建設事業費 根室市が22年度から積み立てへ

2022年02月22日 17時20分

 根室市は、新たな廃棄物処理施設の建設に向けて廃棄物処理施設建設基金を創設し、2022年度から事業費の積み立てを開始する方向だ。28日開会の定例市議会で基金の設置条例を審議する。制定されれば、22年度予算案に計上した1億円を皮切りに費用を積み立てる。

 設計施工一括で24年度末から27年度までの期間で実施設計と本工事を進め、28年度からの稼働を目指す。着工まで約3年と迫っているが、計画的に事業を推進するためにも基金を積み立てる考えだ。

 幌茂尻77の2にある現じん芥焼却場は1981年完成。設備などの老朽化が進んでいることから新施設を建設する計画が持ち上がった。

 コンバインド式や全連続型ストーカ式、准連続型ストーカ式の処理方式を検討。建設候補地として、現施設隣接地や旧キャンプ場跡地、現ごみ埋め立て処理場敷地内など6カ所を抽出した。処理方式と候補地を近く選定し、住民協議を進める見通し。

 年度内に基本構想を策定し、22年度からは地質調査、生活環境調査、測量に取り組む。基本計画・設計は22―23年度の2カ年で実施する。23年度後半から24年度にかけて設計施工事業者の選定作業を進める方向だ。


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