北5西1・西2都市計画決定へ
札幌市は、2022年度予算案に札幌駅交流拠点まちづくり推進と再開発補助に合わせて72億4200万円を積み上げた。札幌駅交流拠点関連には北4西3地区再開発補助のほか、北5西1・西2地区再開発負担金を計上して22年度の都市計画決定を目指す。再開発補助は南2西3南西地区と北8西1地区に計58億5300万円を盛り込んでいる。
札幌駅交流拠点まちづくり推進に前年度当初比39.6%増の13億8900万円を措置。北5西1・西2地区準備組合負担金として、都市計画決定に向けた手続きや西2丁目線の地下埋設物の支障移転、環境アセスメントなどの費用3億4000万円を盛り込んだ。

北5西1・西2地区再開発ビルのパース
また、北5西1地区の土地開発基金地の一部約900m²を、新幹線駅舎用地として鉄道建設・運輸施設整備支援機構に売却するための買い戻しに4億9920万2000円を充てた。
北5西1・西2地区は22年度の都市計画決定、23年度の着工を計画。22年度は実施設計を進める予定だ。
このほか、北4西3地区再開発補助には4億6600万円を計上し、22年度は基本設計や本組合への移行などが想定される。駅周辺エリアの街区間連携支援には4579万8000円を充て、空間形成方針の検討や工事工程の調整検討などを進める。
新幹線札幌駅東改札口設置では、JR北海道が進める基本設計の費用として3800万円を措置した。21年10月に市が請願改札として要望し、JR北海道と鉄道・運輸機構、市の3者で協議を進めている。
ともに継続の再開発補助は47.1%の増加。北8西1地区の工事が本格化したことで伸びた。同地区には35億4900万円を措置し、23年12月の竣工を予定している。
南2西3南西地区には23億400万円を充て、23年4月の竣工を目指して建築工事を仕上げる。